楽天RMSデータをGCPで分析! Looker Studioで売上を可視化してECサイトを成長させる方法

ECサイト運営者の皆様、楽天RMSのデータを活用して、売上分析やマーケティング施策の改善に取り組みたいとお考えではありませんか?

今回は、楽天RMSのデータをGoogle Cloud Platform (GCP) に連携し、Looker Studioで分かりやすく可視化することで、データに基づいた意思決定を支援する方法をご紹介します。

楽天RMSデータをGCPに連携:データ分析基盤の構築

効果的なデータ分析を行うためには、まず、様々な場所に散らばっているデータを集約し、分析しやすい形に整える必要があります。

RMSからのデータ取得

楽天RMSから、分析に必要なデータを取得します。

  • RMSにログイン: まず、RMSにログインします。
  • 売り上げデータ取得: 期間別の売上データ、商品別の売上データ、顧客属性別の売上データなど、分析に必要な売上データを取得します。
  • 付与ポイント取得: 顧客に付与したポイントに関するデータ(付与日、付与ポイント数など)を取得します。
  • 各種マーケティングデータ取得:
    • アフィリエイト: アフィリエイト広告経由の売上データ、コンバージョンデータなどを取得します。
    • 広告: 楽天内の広告や外部広告の掲載データ、クリック数、表示回数、コンバージョン数などを取得します。
    • メルマガ: メルマガの配信履歴、開封率、クリック率、コンバージョン率などを取得します。
  • 商品別売上データ取得: 商品ごとの売上データ、販売数、粗利などを取得します。

これらのデータは、CSVファイルなどでダウンロードできる場合や、RMSのAPIを利用して取得できる場合があります。

GCPでデータを集計:データマートの作成

取得したデータをそのまま分析に使うのではなく、分析目的に合わせてデータを加工・集計することで、より効率的な分析が可能になります。

データマート作成のETL

GCPの各種サービス(Cloud Storage、BigQuery、Cloud Functionsなど)を活用して、ETL(Extract、Transform、Load)処理を行い、分析用のデータマートを作成します。

  • Extract(抽出): RMSから取得したデータをGCPのCloud Storageなどに格納します。
  • Transform(変換): データを分析しやすい形に変換します。例えば、日付の形式を統一したり、不要なデータを削除したり、複数のデータを結合したりします。この処理は、BigQueryのSQLクエリや、Cloud Functionsで実装したプログラムなどで行います。
  • Load(格納): 変換後のデータをBigQueryに格納します。BigQueryは、大量のデータを高速に処理できるため、効率的なデータ分析に最適です。

データマートを作成することで、分析に必要なデータが整理され、分析作業が効率化されます。

Looker Studioでデータを可視化:ダッシュボード作成

BigQueryに格納されたデータを、Looker Studioで分かりやすく可視化することで、データの意味を直感的に理解し、効果的な意思決定を支援します。

モック作成

ダッシュボードの設計図となるモックを作成します。どのような指標を可視化したいか、どのようなグラフや表を使うかなどを検討し、ダッシュボードのレイアウトを決めます。

データつなぎこみ

Looker StudioとBigQueryを連携させ、作成したデータマートから必要なデータをダッシュボードに取り込みます。

デザイン修正

ダッシュボードが見やすく、使いやすいように、グラフの色や種類、配置などを調整します。フィルター機能や期間指定機能などを追加することで、より詳細な分析が可能になります。

データ集計

Looker Studio上で、必要なデータを集計し、グラフや表で表示します。

可視化する指標の例:

  • 売上推移: 日別、週別、月別の売上推移をグラフで表示
  • 商品別売上ランキング: 売れ筋商品のランキングを表示
  • 顧客属性別売上分析: 年齢層別、性別などの顧客属性別の売上分析
  • 広告効果測定: 各広告の費用対効果(ROAS)を測定
  • メルマガ効果測定: メルマガの開封率、クリック率、コンバージョン率を測定

データ活用でECサイトを成長させる

GCPとLooker Studioを活用して楽天RMSデータを分析・可視化することで、ECサイト運営者はデータに基づいた意思決定を行うことができ、売上向上や業務効率化に繋げることができます。

  • 売上分析に基づく販売戦略の最適化
  • 効果的なマーケティング施策の実施
  • 顧客理解の深化
  • 業務効率の改善

ぜひ、GCPとLooker Studioを活用して、データドリブンなECサイト運営を実現してください。

投稿者プロフィール

エンジニア 俊貴