ネクストエンジンからクロスモールへの移行! 設定、データ移行、外部連携のポイントを解説

ECサイトの移行は、より効率的な運営体制を構築する絶好の機会です。前回の記事では、移行前の準備から基本的な設定、データ移行のステップについて解説しました。今回は、さらに具体的な設定や外部システムとの連携について掘り下げていきましょう。

スムーズな移行を実現! 詳細な設定とデータ移行のステップ

ネクストエンジンからクロスモールの移行作業では、各種システムの設定やデータの移行を確実に行うことが重要です。ここでは、より詳細な手順と注意点を見ていきましょう。

移行範囲の再確認と見積もり

まず、移行するデータ範囲を改めて確認し、実際の作業に必要な時間や労力を見積もります。前回の記事で洗い出したデータ項目をもとに、より詳細な移行計画を立てることが大切です。

クロスモールの詳細設定

クロスモール上で、ECサイト運営に必要な各種設定を行います。

  • RMS(楽天ショップ)との連携設定: 楽天ショップとの連携を設定することで、商品情報、在庫情報、注文情報などを一元管理できます。連携方法については、各プラットフォームのマニュアルを丁寧に確認しながら進めましょう。
  • メール設定: 注文確認メール、発送完了メール、お問い合わせ対応など、お客様とのコミュニケーションに必要なメール設定を行います。
  • API連携や自動化処理の設定: 他のシステムとの連携や、在庫連携などの自動化処理を設定することで、業務効率を大幅に向上させることができます。
  • ブラックリスト顧客の移行(RPA活用): 過去にトラブルのあった顧客情報(ブラックリスト)を、RPA(Robotic Process Automation)を活用して、古いシステム(ネクストエンジン)から新しいシステム(クロスモール)へ移行します。RPAは、手作業による入力ミスを防ぎ、正確かつ効率的なデータ移行を実現します。

商品情報の移行(ネクストエンジンからクロスモールへ)

ネクストエンジンの商品情報を、クロスモールへ移行する手順です。

  1. 商品情報のエクスポート: ネクストエンジンから、商品名、価格、在庫数、商品説明、画像などの商品情報をCSVファイルなどの形式でエクスポートします。
  2. クロスモールの仕様確認: クロスモールのマニュアルを確認し、商品登録に必要な項目やデータ形式を把握します。
  3. データ変換ルールの策定と実行: エクスポートした商品情報を、クロスモールの仕様に合わせて変換するルールを決定し、実際にデータを変換します。
  4. クロスモールへのインポート: 変換した商品情報をクロスモールにインポートします。
  5. データ整合性の確認: インポート後、ネクストエンジンの商品情報とクロスモールの商品情報が完全に一致しているか、一つ一つ丁寧に確認します。

外部システムとの連携でさらに便利に!

ECサイト運営では、様々な外部システムとの連携が業務効率化の鍵となります。ここでは、RMSとRSL(楽天スーパーロジスティクス)との連携について解説します。

RMS(楽天ショップ)との連携設定

楽天ショップに出店している場合、RMSとの連携は非常に重要です。連携を設定することで、注文情報や在庫情報を自動的に連携させることができます。各プラットフォームが提供する連携方法のマニュアルをしっかりと確認し、設定を行いましょう。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)との連携設定

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用する場合、商品情報の登録や連携設定が必要です。

  • 商品情報の登録(商品コードの手動修正): RSLのシステムに商品情報を登録する際、商品コードの形式が異なる場合は手動で修正が必要になることがあります。
  • その他、初期設定: RSLを利用するための初期設定を行います。
  • 商品名の統一: 商品名をネクストエンジンの情報とRSLの情報で統一することで、連携時の混乱を防ぎ、スムーズな物流を実現します。

出荷日の自動設定で業務効率アップ!

注文が入った際、出荷日を自動的に設定できると、出荷業務の手間が省け、迅速な配送につながります。

出荷日自動設定の仕組み

出荷日を自動設定する仕組みについて、改めてその目的やメリットを確認しましょう。例えば、「注文日の翌営業日を出荷日とする」「特定の商品については〇日後を出荷日とする」などのルールを設定することで、人手を介さずに正確な出荷日を管理できます。

クロスモールAPIの活用

クロスモールが提供するAPIドキュメントを調査し、出荷日を自動設定するためのAPIが利用可能かどうかを確認します。

不測の事態への備え

RSLとの連携において、何らかの設定が必要になる可能性も考慮しておきましょう。事前にRSLのドキュメントを確認したり、サポートに問い合わせたりするなど、不測の事態に備えて情報収集を行うことが大切です。

まとめ

今回の記事では、ネクストエンジンからクロスモールへの移行における詳細な設定、データ移行、そして外部システムとの連携について解説しました。これらのステップを着実に進めることで、より効率的でスムーズなECサイト運営体制を構築できるはずです。移行作業は大変ですが、自動化や外部連携を積極的に活用し、より快適なECサイト運営を目指しましょう。

運用しているから慎重に検討したい場合や、スムーズな自動化を希望する場合は、弊社にご相談いただければ対応いたします。

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投稿者プロフィール

エンジニア 俊貴