クロスモールからBOSSへの移行! 事前準備から設定、データ移行のステップを解説
ECサイトのリニューアルやプラットフォームの移行は、ECサイト運営者にとって大きなプロジェクトです。多くの準備と作業が必要となるため、「何から始めればいいのか…」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、クロスモールからBOSSの移行をスムーズに進めるための重要なステップと、具体的な作業内容について解説します。
移行前の準備が肝心! 調査と計画でスムーズな移行を実現
クロスモールからBOSSの移行を成功させるためには、事前の調査と綿密な計画が不可欠です。移行前にしっかりと準備を行うことで、移行作業中のトラブルを減らし、スムーズな移行を実現できます。
移行範囲とデータの洗い出し
まず最初に行うべきは、現在のクロスモールからBOSSへ何を移行するのか、その範囲を明確にすることです。
- 商品情報: 商品名、価格、在庫数、商品説明、画像など
- 顧客情報: 氏名、住所、購入履歴など
- 注文情報: 過去の注文データ
- 設定情報: 送料設定、決済方法設定、ポイント設定など
これらのデータを洗い出し、移行の対象となるデータと、移行が不要なデータを明確に分けます。
データ対応付けと移行可否の確認
次に、クロスモールのデータ項目と、BOSSで利用できるデータ項目を対応付けます。例えば、「商品名」は新しいプラットフォームでもそのまま利用できるか、「商品コード」の形式は異なるかなどを確認します。
もし、データ形式が異なる場合は、どのように変換する必要があるかを検討します。また、新しいプラットフォームに移行できないデータがあるかどうかも確認が必要です。
見積もりとスケジュール策定
必要なデータの洗い出しと対応付けが終わったら、実際の移行作業にかかる時間や費用を見積もります。システムの設定、データ移行、テストなど、各工程に必要な時間とリソースを洗い出し、 現実的なスケジュールを立てることが重要です。
関係者とのミーティングを重ね、認識の齟齬がないように進めましょう。
移行作業の本番! 各種システム設定とデータ移行
事前の準備が整ったら、いよいよシステムの設定とデータ移行作業に入ります。
BOSSのシステム設定
新しいBOSSの基本的なシステム設定を行います。
- RMS(楽天ショップ)との連携設定: 楽天ショップで販売している場合は、新しいプラットフォームとの連携設定を行います。これにより、在庫情報や注文情報を一元管理できるようになります。
- メール設定: 注文確認メールや発送完了メールなど、お客様に送信するメールの設定を行います。
- API連携や自動化処理の設定: 必要に応じて、外部システムとのAPI連携設定や、在庫連携などの自動化処理を設定します。
- ブラックリスト顧客の移行(RPA活用): 過去にトラブルのあった顧客情報(ブラックリスト)を、RPA(Robotic Process Automation)を活用して、クロスモールからBOSSへ移行します。RPAを使うことで、手作業によるミスを防ぎ、効率的にデータを移行できます。
商品情報の移行
ネクストエンジンの商品情報をエクスポートし、クロスモールの仕様に合わせてデータを変換します。
- 商品情報のエクスポート: クロスモールから、商品名、価格、在庫数、商品説明などの商品情報をCSVファイルなどの形式でエクスポートします。
- 新しいプラットフォームの仕様確認: BOSSのマニュアルなどを確認し、商品情報の登録に必要な項目やデータ形式を把握します。
- データ変換ルールの策定と実行: エクスポートした商品情報を、新しいプラットフォームの仕様に合わせて変換するルールを決め、実際にデータを変換します。例えば、商品説明のフォーマットを変更したり、商品コードの形式を合わせたりする作業が必要です。
- インポートとデータ確認: 変換した商品情報をBOSSにインポートし、古いECサイトの商品情報と一致しているかを確認します。画像や詳細な情報も漏れなく移行されているか、しっかりとチェックしましょう。
移行後の運用を見据えて
クロスモールからBOSSへの移行は、システムを新しいものに変えるだけでなく、その後の運用を見据えた準備も重要です。新しいシステムの操作方法を習得したり、運用ルールを整備したりすることで、移行後もスムーズにECサイト運営を続けることができます。
クロスモールからBOSSへの移行は大変な作業ですが、一つ一つのステップを丁寧にこなしていくことで、必ず成功に繋がります。
運用しているから慎重に検討したい場合や、スムーズな自動化を希望する場合は、弊社にご相談いただければ対応いたします。
