クーポン管理と商品説明文更新を自動化！ ECサイト運営を効率化するシステム構築

2025年5月15日 2025年5月15日

エンジニア俊貴

ECサイト運営者の皆様、クーポン発行や商品説明文の更新作業は、時間と手間がかかる repetitive な業務ではありませんか？これらの業務を自動化することで、より戦略的な業務に集中し、売上向上に繋げることができます。

今回は、クーポン管理と商品説明文の変更処理を自動化するためのシステム構築について解説します。

クーポン発行・管理を効率化する：CSVテンプレートとデータ連携

効果的なクーポン運用を行うためには、正確なクーポン情報の登録と管理が不可欠です。

手動での入力ミスを防ぎ、効率的なクーポン登録を実現するために、CSVテンプレートを活用し、さらに自動連携の仕組みを構築します。

「登録」ボタンの設置と Loading 表示: クーポン情報をCSVファイルからアップロードする際に、ユーザーに操作完了までの状況を伝えるための「登録」ボタンと Loading アニメーションを設置します。これにより、ユーザーはシステムが処理中であることを認識でき、不安感を軽減できます。
クーポン情報取得API（GAS実装）: Google Apps Script（GAS）で、登録されたクーポン情報を外部システムや管理画面から取得するためのAPIを実装します。このAPIを通じて、クーポンの一覧表示や詳細情報の確認などが可能になります。
カレンダー形式の作成: クーポンの有効期間や利用可能日などを視覚的に管理するために、カレンダー形式のインターフェースを作成します。これにより、クーポン情報の管理が直感的かつ容易になります。

クーポン情報を管理するスプレッドシートと、クーポン発行・管理システムを連携させることで、更なる効率化を図ります。

開始時の Cloud Tasks 作成（GAS）: クーポン発行期間の開始日時になった際に、自動的に Cloud Tasks を作成する GAS を実装します。Cloud Tasks は、非同期処理を安全かつ確実に実行するためのサービスで、例えば、クーポン発行開始の通知などを自動的に行うことができます。
終了時の Cloud Tasks 作成（GAS）: クーポン有効期間の終了日時になった際に、自動的に Cloud Tasks を作成する GAS を実装します。これにより、クーポン終了の処理（無効化、終了通知など）を自動化できます。
イベント無い時のクーポン管理テンプレート作成: クーポン発行イベントがない場合でも、通常クーポンを効率的に管理するためのテンプレート（スプレッドシート形式など）を作成します。これにより、イレギュラーなクーポン発行や設定変更にも柔軟に対応できます。
ログの出力: クーポンの登録、更新、削除などの操作履歴や、自動連携システムの動作ログを出力する仕組みを構築します。これにより、システムの状態監視やトラブルシューティングが容易になります。

キャンペーンやクーポン情報に合わせて、商品説明文を自動的に変更する仕組みを構築することで、情報更新の手間を省き、常に最新の情報をお客様に届けることができます。

Cloud Tasks からのリクエストを受け付け、特定の商品に関する商品説明文の変更処理を実行するAPIを構築します。

クーポン判定ロジック: リクエストされた商品に対して、適用すべきクーポンを特定するためのロジックを実装します。商品の属性やキャンペーン期間などを考慮して、最適なクーポンを選択します。
商品説明文の取得: 現在の商品説明文をデータベースなどから取得します。
クーポン部分の HTML 変更処理: 取得した商品説明文の中から、クーポンに関する記述部分を特定し、適用するクーポン情報に合わせてHTMLを自動的に変更します。
商品名の処理: 必要に応じて、商品名にキャンペーン情報やクーポン情報を自動的に追記・修正する処理を実装します。
サムネイル画像の判定処理: クーポンやキャンペーンに合わせて、商品に関連するサムネイル画像を自動的に切り替える処理を実装します。
商品更新APIの実行: 変更後の商品説明文、商品名、サムネイル画像などの情報を、ECプラットフォームのAPIを通じて更新します。
ログの出力: 商品説明文の変更処理の履歴や、エラー情報をログに出力する仕組みを構築します。

これらのシステムを構築することで、ECサイト運営において以下のような効果が期待できます。

クーポン管理と商品説明文の自動更新システムを構築することで、ECサイト運営の効率化と売上向上を両立させることができます。本記事でご紹介した要件定義を参考に、ぜひ自動化システムの導入を検討してみてください。